生徒様の成長ーその1−

2018 立川イタリア歌劇団(東京都立川市)公演にて


先日「立川イタリア歌劇団」主催の公演に、私の教室の生徒様が何名か出演されました。
その方々の成長ぶりを、シリーズでお伝えしたいと思います。

今日ご紹介する生徒様はT様。

T様は、この教室に通われるようになってから約5年になります。
それまでは別の音楽教室の声楽コースに通われていました。

声楽経験はおありですが、イタリア歌曲を中心に導入を勉強しただけなので、もっと発声やオペラのアリアを具体的に勉強したいとの事でした。

元々健康的な良い声をされています。

声量も豊かなので、呼気を効率的に使う事、共鳴腔を利用する事、リズムを意識する事を中心に少しづつお伝えする事にしました。

非常に熱心に質問をしてくださったり、ご自身も、自宅では大きな声で歌えないので、近くの練習室や河原でも声を出して自主トレに励まれたとの事、大変大きな成果を収められたと思います。

もともと社交ダンスもされているので、自己表現力は豊か。

オペラのアリアを歌った事はなく、オペラに関する知識もあまりないとの事でしたが、

「ボエーム」というオペラのアリアに2年連続で挑戦されました。

昨年はミミ、今年はムゼッタのアリアです。

オペラのあらすじ、歌う役のキャラクターを説明し、ご自身でもシュミレーションしてくださいました。

意味も全ての単語と総意をお伝えし、イタリア語はご存じないとの事でしたが、少なくともこれらのアリアに関しては、非常に流暢に発音できるようになりました。

なんと、ミミとムゼッタ、アリアの1シーンを、演技付き、他のキャストも交えて立派に演じきられた、その姿に私も感動しました。

T様がお誘いになった、以前通われていた教室でのお仲間の皆様も、その成長ぶりに驚かれ、その賞賛の噂が風の噂となって私の耳に入って来た事が、何よりも嬉しい瞬間でした。