年末年始は遅ればせながらの年賀状に大掃除におせち作り、そしてレッスン収め。
年明け早々おせちの後は羽田空港へ。帰省です。
久しぶりに会った実家のピアノも随分年をとりました。
私は、趣味と好奇心もあって、自分でグランドピアノもアップライトも電子ピアノも中を開けて手入れします。
鍵盤のタッチとか、弦の調子とか、自分で確かめたいんですね。。。
独学で始めましたが、割と詳しくなってきました。
調律師さんに怒られそうですが…。
こういう行動が、私自身を晩成型にしてしまったのだとつくづく思います。
でも、古来のピアノフォルテ(イタリア語ではピアノをこう呼びます)と
電子ピアノを開けてみると、アナログとデジタル違いを目ではっきりと見て取れます。
アナログのピアノは、とてもシンプルです。
多分、100年前のピアノも、最近のピアノも、あまり変わらないのでしょう。
それが、ゾクゾクするんです。
電子ピアノは、回線が本当に複雑。
私は実はどちらも好きです。
電子ピアノは便利です。調律の必要もないし。
パソコンにつなげてMIDI録音できるし、ボタン1つで移調も簡単。色んな音色も出せます。
でも、ピアノには、今の電子ピアノの能力では再現できないものもあります。
それは「共鳴」。
1つの鍵盤を押すと、他の音の弦も響いています。
実は歌い手(声楽家)も、同時には1つの音だけ出しているようで、同時に他の音も鳴っています。
私はこれを知った時と、自分で体現した時の驚愕を今でも鮮明に覚えています。
人の心もアナログのピアノと似ていますね。
他者との共感は多分AIにはまだまだ難しい分野でしょう。
他のかなりの部分で我々の能力を越えられていますけど。
2019年はどんな年になるでしょうか。
アナログとデジタルのバランスを上手く取りながら、アン声楽教室も楽しく前進していきます!
本年も宜しくお願いします。